大切な時間
2008年02月12日 (火) | 編集 |
        勅なればいともかしこし鶯の
            宿はと問はばいかが答へむ
                                紀内侍

(勅命ですから、この梅の木は謹んで差し上げますが、いつも来ている鶯に宿は何処かと問われたら、何と答えたものでしょう。)


今日は香道のお稽古で、「鶯宿梅香(おうしゅくばいこう)」という組香をしました。
これは、上の歌を元に作られた組香で、平安時代、御所の梅ノ木が枯れてしまい、役人が町中で枝ぶりのよい紅梅を見つけ、その家の女主人に梅の木を差し出すように命じます。
御所に届けられた梅ノ木には、上の歌が書かれた短冊が結ばれていて、その歌を見た村上帝が、紀内侍の心根に打たれ、梅ノ木を返したという話から作られています。

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「鶯宿梅香」では、「帝」「紀内侍」「先の梅」「后の梅」という4種類の香木が用意されます。
香木が異なるので、香もそれぞれ違います。
この4つの中から2つを無作為に選び、香りを聞いて(「嗅いで」の意)何が出たかを当てるというゲームです。
今日は、「帝」には一番格の高い「伽羅」、「紀内侍」には少し格が低い「真南蛮」という香木が使われました。
しかし、先生もこの内容に合った香木を用意しますから、帝を諭す紀内侍には、伽羅に劣らない真南蛮が使われており、私はすっかり騙されました。

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日々の喧騒を忘れ、雅な時に思いを馳せるのは、私にとってとても大切な時間です。
現代人が忘れてしまった心の豊かさや柔らかさを思い起させてくれます。
そしてその大切な時間は、アフター・レッスンへと引き継がれます。

皆で今日の組香の感想を話したり、「雪国もやし」の雪国が中国の事だったという事実に驚愕したり、「外食産業のメニューにカロリー表示をするのは精神衛生上よろしくないので止めて欲しい。」と言う意見を述べながら、ケーキセットをいただくのが、また楽しい。
日頃、犬としか会話をしていない(他人から見れば「独り言」)私にとって、人間と話すのは、多分、とても大事。

楽しい時間は瞬く間に過ぎるので、夕食はデパ地下で買います。
美味しい分、値段もちょっとしたレストランで食事が出来る金額になりますが、「ちょっとしたレストラン」で食事をする機会がない私には、ここでお惣菜を買うのがとても楽しみ。

IMG_5382.jpg


私がこんな楽しい時を過ごしている間、犬部屋でお留守番させられている犬達には、申し訳ないなぁ~と思う。 だから、犬部屋がこんなになっていても、今日は許す。

IMG_5371.jpg


        黒髪に伽羅の香りの残れども
           鼻腔に満ちるウンチョスの香
                            おかもと
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2008/02/12 23:55 | ワタクシ事 | Comment (0) | Top▲
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